海外アクセスは読者なのか、Botなのか
SK研究室のアクセス状況を確認していたところ、GA4上で海外からのアクセスが確認された。
最初に見えたのは、アメリカからのアクセスだった。
GA4上では、いくつかのページにアクセスがあり、参照元はすべて direct / none と表示されていた。
見られていたページは、主に以下のようなページだった。
- トップページ
- SK研究室とは
- お問い合わせ
- キャリアカテゴリ
- 個別記事
- プライバシーポリシー
一見すると、海外からSK研究室を見ている人がいるようにも見える。
ただし、この時点で気になったのは、すべての平均エンゲージメント時間が 0秒 だったこと。
つまり、GA4上ではページ表示として記録されているが、実際に人が読んだとは言い切れない状態だった。
GA4だけでは正体が分からない
GA4では、どの国から、どのページが見られたかまでは確認できる。
しかし、そのアクセスが人間なのか、Botなのか、AI系クローラーなのかまでは分からない。
そこで、ConoHa WINGのアクセスログを確認した。
見るポイントは、アクセスログ内の User-Agent である。
User-Agentを見ると、そのアクセスが通常のブラウザなのか、検索エンジンのBotなのか、AIクローラーなのかをある程度判別できる。
実際に確認できたBot・クローラー
アクセスログを見ると、かなり多くのBot・クローラーが来ていた。
確認できたものは、以下の通り。
| 種類 | 確認できたUser-Agent | 内容 |
|---|---|---|
| AI系Bot | ClaudeBot | Anthropic系のAIクローラー |
| SEO調査Bot | AhrefsBot | SEO・被リンク調査系 |
| SEO調査Bot | SemrushBot | SEO調査系 |
| SEO調査Bot | DotBot | Moz系のクローラー |
| 検索エンジンBot | bingbot | Bing検索系 |
| 検索エンジンBot | Applebot | Apple系クローラー |
| SNSプレビューBot | Twitterbot | X / Twitterのプレビュー取得 |
| セキュリティスキャン | Palo Alto Networks | セキュリティスキャン系 |
| WordPress探索系 | /wp-admin/install.php へのアクセス | 初期設定画面探索・攻撃確認系 |
この時点で、海外アクセスの大半は、通常の読者ではなく、Botやクローラー、セキュリティスキャンによるものだと判断できる。
AI系アクセスはあった
特に注目したのは、ClaudeBot が来ていたこと。
ログでは、ClaudeBotが以下のようなURLを見に来ていた。
/robots.txt/wp-sitemap.xml
これは、サイト全体を読みに来たというより、まず「このサイトをクロールしてよいか」「サイトマップがあるか」を確認している段階に見える。
つまり、現時点では、
AIに記事本文がしっかり読まれた
というより、
AI系クローラーがサイトの存在を確認しに来た
という扱いが妥当だと考える。
SEO系Botも多い
AhrefsBot、SemrushBot、DotBotも確認できた。
これらは、SEOツールやリンク調査系のBotであり、記事やカテゴリページを機械的に巡回している可能性が高い。
実際に、以下のようなURLが見られていた。
/335-2//338-2//343-2//346-2//500-2//category/theme/kigyokousou//operator/
これは人間が興味を持って順番に読んでいるというより、サイト内のURLを自動で取得している動きに近い。
検索エンジン系のBotも来ている
Bingの bingbot と、Appleの Applebot も確認できた。
bingbotは、robots.txt やカテゴリページを見ていた。
Applebotは、画像ファイルも取得していた。
このことから、SK研究室は少なくとも一部の検索・インデックス系Botに認識され始めていると見られる。
ただし、これもすぐに検索流入が増えるという意味ではない。
あくまで、検索エンジンや関連システムがページを確認しに来ている段階と見る。
Xのプレビュー取得もあった
Twitterbot も確認できた。
これは、X上でURLや画像が展開されたときに、プレビュー表示のために取得されるアクセスである。
ログでは、画像ファイルへのアクセスがあった。
そのため、X上でSK研究室のURLや画像情報が何らかの形で参照された可能性がある。
セキュリティスキャンもある
一方で、明らかに読者ではないアクセスもあった。
特に、/wp-admin/install.php?step=1 へのアクセスが何度も確認された。
これは、WordPressの初期インストール画面が残っていないかを確認するようなアクセスであり、攻撃や脆弱性探索に近い。
結果としては 403 が返っていたため、アクセスは拒否されていた。
また、Palo Alto Networksのスキャンも確認できた。
これはセキュリティ調査・スキャン系のアクセスと見られる。
人間らしいアクセスも1件あった
ただし、すべてがBotとは言い切れない。
今回のログの中で、1つだけ人間の閲覧に近い動きがあった。
同じIPから、
- トップページを見る
- 約20秒後にメモ棚カテゴリへ移動
- さらにその後、メモ棚の2ページ目へ移動
という流れが確認できた。
これはBotの機械的巡回というより、スマホでトップを見て、メモ棚を開き、次ページへ進んだ動きに近い。
ただし、そのアクセスにもiOSのネットワーク拡張のような自動取得が混ざっていたため、完全に人間の実読者と断定はできない。
今回の扱いとしては、
人間のスマホ閲覧の可能性があるアクセスが1件あった
くらいが安全だと考える。
今回の結論
今回の海外アクセスは、成果としてそのまま数えるべきものではない。
GA4上では海外アクセスとして見えていても、アクセスログを確認すると、大半はBot・クローラー・スキャンだった。
特に確認できたのは以下。
- ClaudeBotによるAI系クロール確認
- AhrefsBot、SemrushBot、DotBotによるSEO系巡回
- bingbot、Applebotによる検索・インデックス系アクセス
- TwitterbotによるSNSプレビュー取得
- WordPress管理画面まわりへのスキャン
- 人間っぽいスマホ閲覧の可能性があるアクセスが1件
したがって、今回の判断は以下になる。
海外から読者が増えたというより、SK研究室がBot・検索エンジン・AI系クローラーに拾われ始めている段階。
一方で、完全に無意味なアクセスでもない。
AI系Bot、検索Bot、SEO系Botが来ているということは、SK研究室がWeb上のページとして外部システムに認識され始めているということでもある。
ただし、今の段階で見るべきなのは「海外から読まれたか」ではなく、
どのBotに拾われたか
どのページが取得されたか
人間らしい閲覧がどれだけ出てくるか
である。
今後は、GA4だけで判断せず、必要に応じてConoHa WINGのアクセスログも確認する。
特に、海外アクセスや滞在時間0秒のアクセスについては、読者反応ではなく、Bot・AI・プレビュー・スキャンの可能性を先に確認する。
今回のメモ
今回の海外アクセスは、読者反応というより、外部システムによる取得・巡回が中心だった。
ただし、ClaudeBotやbingbot、Applebot、Twitterbotなどが来ていたことから、SK研究室は少しずつWeb上で認識され始めている。
現段階では、これは成果ではなく観測値。
「読まれた」と見るのではなく、拾われ始めた と見る。
