市場調査メモ
今回の調査では、スカの経歴を使った短期売上候補として、「不登校・浪人・通信制・ブランク経験者向けの総合型選抜サポート」 が検討された。
結論として、このサービスには市場がある。
ただし、競合も多い。
総合型選抜専門塾、不登校支援塾、通信制高校向け進学支援、志望理由書添削サービスなど、周辺にはすでに多くのサービスが存在している。したがって、単に「総合型選抜対策をします」と出すだけでは埋もれる可能性が高い。
一方で、スカの勝ち筋は、通常の総合型選抜対策ではなく、不登校・浪人・通信制・ブランク経験を責めずに整理し、志望理由・自己PR・面接・キャリアビジョンまでつなげること にある。
市場について
対象となる市場は、一定規模で存在している。
レポートでは、高校段階の不登校生徒が67,782人、高校中退者が44,571人、通信制高校生が約29万〜30万人規模、高卒認定試験受験者が15,585人、浪人生が約68,220人と整理されている。さらに、総合型選抜での大学入学者は98,520人、学校推薦型選抜での大学入学者は214,549人とされている。
この数字から見ると、不登校・浪人・通信制・ブランク経験者のうち、総合型選抜や推薦型選抜で大学進学を目指す層は一定数いると考えられる。
ただし、実際にその中で何人が総合型選抜を使うのか、どの程度の家庭が20万円前後の支援にお金を払うのかは、公的統計だけでは明確ではない。ここは推定を含むため、実際の販売で検証する必要がある。
競合について
競合は大きく3種類に分かれる。
1つ目は、総合型選抜専門塾 である。
AOI、Loohcs志塾、Aozora塾などは、志望理由書、小論文、面接、活動計画などに強い。実績もあり、総合型選抜対策としての認知もある。価格帯は比較的高く、数十万円から100万円近くになるケースもある。
ただし、これらの多くは、不登校・浪人・通信制に特化しているわけではない。また、大学後のキャリアビジョンや就職視野まで深く扱うものは限定的である。
2つ目は、不登校・通信制・高認向けの支援 である。
キズキ共育塾、河合塾COSMO、四谷学院通信制高校コース、大成会などが該当する。これらは、不登校や学び直し、通信制高校生、生活リズム支援、大学受験支援に強い。
ただし、総合型選抜の志望理由書・自己PR・面接・キャリアビジョンに特化した支援は、中心商品ではない。
3つ目は、添削サービス・個人サービス である。
Juuke Labo、E-Saiten、STRIX、ココナラ、MENTAなどがある。こちらは低価格で利用しやすいが、基本的には志望理由書添削や面接練習などの単発支援である。
不登校・浪人・通信制の背景整理から、大学後のキャリアビジョンまで伴走する設計ではない。
スカ案の差別化
スカ案の差別化は、単なる「受験対策」ではなく、受験支援とキャリア支援の間に立つこと にある。
スカには、元中学校教員9年、技術科・進路指導経験、塾教室長経験、1,000件以上の進路・キャリア相談、大学入試面接指導92%合格、GCDFキャリアカウンセラー、NLPプラクティショナーという経歴がある。
これらは、単なる添削者ではなく、生徒の過去・現在・将来をつなぎ、面接や志望理由で伝わる言葉に整理する支援者 としての信頼材料になる。
特に大きいのは、大学後のキャリア・就職まで見据える視点 である。
総合型選抜専門塾は合格に強い。不登校支援塾は学び直しに強い。添削サービスは文章を直すのに強い。
しかし、スカ案は、
- 不登校・浪人・通信制の経験を責めずに扱う
- 本人の過去を志望理由や自己PRにつなげる
- 面接で話せる言葉に整える
- 大学後の学びや就職まで見据える
という点で、競合とは少し違う位置を取れる。
価格について
レポートでは、120分×10回、合計20時間で198,000円 は妥当とされている。
時間単価にすると9,900円である。
総合型選抜専門塾よりは安く、添削サービスよりは高い。不登校支援塾よりも高めだが、受験対策、過去の整理、志望理由書、自己PR、面接、キャリアビジョン、保護者共有まで含むなら、中間価格として説明できる。
価格の置き方としては、以下が現実的である。
- モニター価格:148,000円(税込)
- 通常価格:198,000円(税込)
- 220,000円以上:初期にはやや高め
したがって、最初から通常価格で大きく売るより、先着数名のモニター価格148,000円で実績を作り、その後198,000円へ移行する のが現実的である。
販売チャンネルについて
販売チャンネルは、紹介+自社LP が中心になる。
このサービスは、高単価であり、未成年と保護者を対象にする。また、不登校・浪人・通信制・ブランク経験という繊細な情報も扱う。そのため、料金、対象、実績、キャンセル規定、合格保証ではないことを丁寧に説明できる自社LPが必要である。
一方で、即金性だけを見ると、最初は紹介が強い。
元職場、塾関係者、保護者、教育関係の知人などから、まずモニター生を取るのが最も現実的である。
レポートでは、即金性の高い順に、
- 紹介
- ストアカ体験講座
- ココナラ / MENTA
- 自社LP+SNS広告
- X
- note / SEO
という整理がされている。
ただし、ココナラやMENTAは価格競争が強く、高単価の本契約には向きにくい。
ストアカは体験講座には使えるが、本契約への誘導には規約面の注意が必要である。
したがって、初手は 紹介でモニター生を取り、自社LPに信頼材料を整える 形がよい。
LPに必要な内容
このサービスのLPには、単なる説明だけでなく、安心材料と境界線を明確に置く必要がある。
必要な要素は以下である。
- ファーストビュー
- 対象者
- 親の悩み
- 生徒の悩み
- このサービスで扱うこと
- 扱わないこと
- スカの実績
- 10回の流れ
- 成果物
- 料金
- 他社との違い
- よくある質問
- キャンセルポリシー
- 合格保証ではない説明
- 申込手順
- 初回相談導線
特に重要なのは、扱わないこと である。
このサービスでは、学校の成績補習、心理療法・医療行為、書類の代筆、合格保証は扱わない。ここを明記しないと、保護者の期待が膨らみすぎたり、責任範囲が曖昧になったりする。
リスクについて
このサービスは売上化の可能性がある一方で、リスクも大きい。
主なリスクは以下である。
- 合格保証と誤解される
- 親の期待が強くなりすぎる
- 生徒本人が乗り気でない
- 不登校・メンタル領域へ踏み込みすぎる
- 書類代筆と見なされる
- 学校・塾との役割が衝突する
- 途中キャンセルや返金請求が起きる
- 不合格時に不満が出る
- 未成年の個人情報を扱う
- 保護者同席の扱いが難しい
- オンライン指導の記録・録画の扱いが必要になる
この中でも特に注意すべきなのは、合格保証・書類代筆・心理療法化・親主導化 の4つである。
外向きには、「受からせる」という言葉を強く出しすぎない方がよい。
内部コンセプトとしては「受からせる」でよいが、LP上では、
- 合格可能性を高める
- 面接で伝わる言葉に整える
- 志望理由と自己PRの軸を作る
- 本人が自分の言葉で話せる状態を目指す
という表現にした方が安全である。
最初に出す商品案
レポートでは、最初に出す商品案として 「Re:Start総合型選抜サポート」 が提案されている。
対象者は、不登校・通信制高校生・浪人生・高認取得者など、学習ブランクや進路の悩みを抱えつつ、総合型選抜または学校推薦型選抜で大学進学を目指す高校生・既卒生である。
価格は、モニター価格148,000円、通常価格198,000円。
回数は、120分×10回、合計20時間。
提供内容は、現状整理、不登校・浪人・通信制経験の棚卸し、志望理由書、自己PR、将来ビジョン、面接練習、大学後のキャリア計画である。
成果物としては、志望理由書、自己PR文、面接想定質問集、将来ビジョンシートが想定されている。
販売チャンネルは、自社LP、紹介、X、ストアカ体験講座が候補である。
ただし、初期は紹介を中心にモニターを取り、自社LPで信頼材料を整える流れが現実的である。
現時点の判断
このレポートは、かなり実行可能性のある方向にまとまっている。
特に強いのは、「総合型選抜対策」ではなく、「不登校・浪人・通信制・ブランク経験者の過去を、志望理由・自己PR・面接・キャリアビジョンへ変換する支援」 として定義できている点である。
これは、一般的な総合型選抜専門塾とも、不登校支援塾とも、単発添削サービスとも異なる。
ただし、このサービスは、親・未成年・合否・メンタル・書類作成が絡む。そのため、売りやすい可能性がある一方で、運用負荷と責任境界はかなり重い。
最初から大きく売るのではなく、モニター3名限定、148,000円、紹介経由、自社LPまたは簡易LPで開始 が現実的である。
メモとしての結論
「不登校・浪人・通信制からの総合型選抜サポート」は、市場がある。
競合も多い。
ただし、スカには、不登校・浪人・通信制の背景整理 × 総合型選抜 × キャリアビジョン という勝ち筋がある。
198,000円は妥当な価格帯だが、最初は148,000円のモニター価格で実績を作るのがよい。
販売は紹介と自社LPを中心にする。
最大の注意点は、合格保証・書類代筆・心理療法化・親主導化を避けること である。
このサービスは、SK研究室本体とは別サイト・別ブランドで扱う方がよい。
SK研究室とはリンクしてもよいが、売る言葉は分ける。
受験支援サイトでは、
不登校・浪人・通信制・ブランク経験がある生徒のために、志望理由・自己PR・面接を本人の言葉で整え、大学合格とその先のキャリアまで見据えて準備する支援
として、明確に出すのがよい。
