ゴールが決まる前の教員支援は、どこにあるのか
SKCONSULについて、国内外の類似サービスを調べた。
今回見たかったのは、単に「教員向けキャリア支援があるか」ではない。
調べたかったのは、
教員として限界に近づいた人が、転職・継続・休職・起業のどれかを急がず、現在地と教員経験を整理し、進んだ先を仮想しながら、自分で判断できる状態をつくる支援
が、すでにどの程度存在しているのかだった。
多くの支援は、ある程度ゴールが決まった人に向けられている。
- 転職したい
- 起業したい
- 回復したい
- 自己理解したい
- 講座で学びたい
もちろん、それぞれに必要な役割がある。
ただ、教員として限界に近づいているときは、まだ自分が本当に転職したいのか、続けたいのか、休みたいのか、起業したいのかさえ、はっきり言えないことがある。
その状態のまま、先にどこかのゴールへ進むと、あとから「なんか違う」「本当にこれでよかったのか」と感じることもある。
SKCONSULは、その前段階にいる教員のための支援として考えている。
調査で見えたこと
今回、教員向けキャリア支援、転職支援、バーンアウト対策、一般キャリアコーチング、起業構想支援、海外の教師向けキャリア移行支援などを調べた。
国内外で30件強を一次候補として見たうえで、SKCONSULに近いものを深掘りした。
結論として、近い競合はあった。
ただし、完全に同じものは見当たらなかった。
特に近かったのは、国内ではKujilaboだった。
Kujilaboは、教員・公務員向けに、自己分析やキャリアデザインを行うサービスで、90日コースが29.8万円、180日コースが49.8万円、入会金5.5万円と整理されている。ゴール未定の状態でも参加可能で、キャリアロードマップを作成する点で、SKCONSULにかなり近い。
一方で、Kujilaboは主に転職・副業・現職継続などを扱う支援として見える。
SKCONSULで考えている、
- 休職も含めた整理
- 転職・継続・休職・起業を同列に置くこと
- 進んだ先を仮想すること
- 過去の痛みやコンプレックスを未来の役割や起業構想へつなげるPhase2
までは、現時点では同じようには見えなかった。
海外では、Teacher Career Transition Academy や Erin Lewber Coaching などが近かった。
ただし、海外サービスの多くは教師のキャリアチェンジ、つまり転職や他職種への移行支援に寄っていた。履歴書、職務経歴書、面接対策、教員経験の翻訳などは扱っているが、転職・継続・休職・起業を決める前の整理というより、転職に向けた支援が中心だった。
SKCONSULとの違い
今回の調査で、SKCONSULの違いは少し明確になった。
SKCONSULは、教員向け転職支援ではない。
起業塾でもない。
医療や心理療法でもない。
自己理解だけで終わる講座でもない。
考えているのは、
教員として限界に近づいた人が、どの方向へ進むかを決める前に、現在地・教員経験・現実条件・選択肢を整理し、自分で判断できる状態をつくる支援
である。
つまり、ゴール達成支援ではなく、ゴール選択前の再構築支援に近い。
転職するか。
続けるか。
休むか。
働き方をずらすか。
教育の周辺に移るか。
将来的に起業構想へ進むか。
それらを急いで決めるのではなく、一度並べて、進んだ先に何が起きそうかを仮想する。
ここが、他社との違いになりそうだと感じた。
価格について
価格面でも、今回の調査は参考になった。
Kujilaboは90日コースが29.8万円、入会金5.5万円で、合計すると約35.3万円になる。
SKCONSULを初期検証として33万円 / 3か月で置くなら、この価格帯とはかなり近い。
一方で、通常価格を49.5万円 / 3か月とする場合は、Kujilaboの180日49.8万円と比べると高く見える可能性がある。
そのため、49.5万円以上で出すなら、何をするのかを曖昧にしてはいけない。
現時点では、以下のような仮設計が考えられる。
- 期間:3か月
- 面談:全5〜6回
- 1回:90〜120分
- 内容:現在地整理、教員経験の棚卸し、選択肢比較、進んだ先のシミュレーション
- 含まれるもの:面談外の整理作業、成果物作成
ただし、これはまだ未固定である。
今後、実際の商品として出すなら、成果物を明確にする必要がある。
たとえば、
- 教員経験の棚卸しシート
- 現実条件と価値観の整理シート
- 選択肢比較表
- 進んだ先ごとのシミュレーションレポート
- 未来キャリア再構築プラン
- Phase2では、使命・役割・起業構想のドキュメント
などが考えられる。
現時点の仮説
今回の調査から見ると、SKCONSULは「誰もやっていないサービス」と言うべきではない。
近い支援はある。
特にKujilaboは、かなり近い。
ただし、
教員として限界に近づいた人が、転職・継続・休職・起業のどれかを急がず、進んだ先を仮想しながら、自分で判断できる状態をつくる支援
として見ると、まだ明確な余白はありそうだ。
さらに、Phase2として、
過去の痛みやコンプレックスを燃料に、未来の役割・起業構想を描く
ところまで扱うなら、一般的な転職支援やキャリアコーチングとはかなり違う位置になる。
現時点での結論は、以下。
SKCONSULは、教員向けキャリア支援市場の中で、転職・起業・回復・学習のどれかに進む前の「判断前の再構築支援」として置くのが自然である。
まだ商品内容は未固定だが、競合調査によって、置くべき位置は少し見えてきた。
